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制作会社にどこまで対応してくれる?|依頼できる範囲と準備すべきこと
どこまで任せていい?制作会社に依頼できる範囲と基本の考え方
ホームページやパンフレット制作を依頼するとき、「どこまで制作会社に任せていいの?」と迷う方は多いと思います。
たとえば、写真撮影や原稿作成、動画制作までお願いできるのか。
それとも、素材は自分たちで用意する必要があるのか。悩みどころです。
制作会社によりますが、デザインや構成に合わせて、リライトまで対応してくれることもあります。
ただし、ベースとなる内容(事業概要やサービスの特徴、伝えたい想いなど)は、依頼する側で共有しておく必要があります。
制作会社は、それらの情報をもとに読み手に伝わる形へ整え、デザイン全体とトーンを揃えていきます。なお、写真撮影や動画制作は別料金になることが多いです。そのため、最初に見積り範囲を確認しておくと安心です。
まずは「自社で用意すること」と「プロに任せること」を整理しましょう。
そうすると、制作はスムーズに進みやすくなります。
一方で、ここが曖昧だと社内で抱え込みやすくなります。結果として負担(時間、お金)が増えることもあります。
社内リソースで抱え込みすぎるリスクは?
「できるだけ自社で進めよう」と考えるのは、コストやリソースを抑えるうえで大切な考え方です。
しかし、写真撮影・原稿作成(ライティング)・動画編集までをすべて内製化すると、日常業務との両立が難しくなります。
その結果、スケジュールが遅れるたり、品質が下がるケースもあります。場合によっては、予定より数ヶ月遅れることも起こりえます。

上手く進めるコツは、制作会社との“二人三脚”です。
そのため、最初に「自社で用意する部分」と「制作会社に任せる部分」を明確にしましょう。
そうすると、手戻りやコストアップを防ぎやすくなります。
また、「どこまで依頼すれば負担を減らせるか」も見極めやすくなります。
どこまでお願いするのがベスト?費用と効果のバランスを考えよう
制作会社に何を依頼するかは、費用と効果のバランスで考えるのが現実的です。
「全部任せる」か「自分たちでやるか」の二択ではありません。むしろ、“成果に直結するところはプロに任せる”という考え方が現実的です。
そのうえで、ちょうどいい配分を見つけていきましょう。
判断の軸は、大きく3つです。
- 品質:プロの技術が成果に直結するか(例:写真の印象、文章の伝わり方)
- 時間:社内で回すと納期が延びそうか(通常業務と両立できるか)
- 費用:外注した分、回収できそうか(問い合わせ・採用などの成果)
この3つで整理すると、打ち合わせが進めやすくなります。たとえば、「ここまでは自社」「ここからは依頼」が伝えやすくなります。
すべて外注でも、すべて内製でもなく、“一部外注+自社準備”の組み合わせが最も現実的で、費用対効果も高くなりやすいのがポイントです。
次の章では、その中でも特に効果が出やすい「写真・原稿・動画」の優先順位を見ていきましょう。
写真・原稿・動画…どの部分を任せると費用対効果が高い?
制作会社への依頼は、何でもかんでも任せればいいわけではありません。
限られた予算の中で、「成果に直結しやすい部分からプロに任せる」ことが費用対効果を高めるコツです。
ここでは、特に影響が大きい「写真」「原稿取材」「動画・イラスト」について見ていきます。
【写真】採用・会社紹介は自社写真がおすすめ:印象の違いと理由
写真は、ホームページの第一印象を決める大切な要素のひとつです。
フリー素材は手軽ですが、他社と被りやすく、リアリティが出にくいという弱点があります。
特に採用や企業紹介など「人の信頼」が関わる場面では、実際のスタッフや現場写真を使うほうが効果的です。
また、写真は「ある・ない」だけでは決まりません。構図・明るさ・表情・現場感でも印象は変わります。
プロに任せることで、伝えたい雰囲気を崩さずに、サイト全体の見え方を整えやすくなります。
写真の印象ひとつで、同じサービスでも“信頼”の感じ方は大きく変わります。
【原稿】一次情報の共有がカギ:軽微なリライトは制作側で調整
写真と並んで重要なのが「言葉」です。原稿のクオリティも成果に直結します。
文章づくりは、制作会社側で構成の整理・言い回しの調整(リライト)・SEOを意識した見せ方まで対応できるケースが多いです。
ただし、制作会社がゼロから会社の強みを作り出すことはできません。
成果につながる原稿にするには、依頼側から一次情報を共有しておくことが重要です。
なぜなら、制作会社はゼロから強みを作れないためです。
たとえば、次のような内容です。
- 事業の特徴:何が得意で、何が他社と違うか
- 具体例:実績・事例・よくある相談
- 伝えたい想い:大事にしている姿勢や方針
- NG表現:言ってはいけないこと・避けたい言い方
これらを土台として受け取れれば、制作会社は読み手に伝わる形へ整え、デザイン全体のトーンともズレない原稿に仕上げやすくなります。
【動画・イラスト】目的が明確なら効果が出やすい:依頼判断のポイント
動画やイラストは、「必須」ではないことも多い一方で、目的がはっきりしている場合は費用対効果が出やすい表現です。
「社内の雰囲気を伝えたい」「サービスの流れを短時間で理解してもらいたい」など、伝えたい内容が明確なほど効果が出やすくなります。
一方で、目的が曖昧なまま制作すると、見栄えは良くても成果につながりにくく、コストだけが膨らむこともあります。
そのため、次の基準で考えると整理しやすいです。
- 採用・会社紹介:空気感や人柄を伝える → 動画が効果的
- サービス説明:手順や仕組みを短く伝える → 図解・アニメーションが有効
- ブランディング:世界観を統一したい → イラストで差別化しやすい
写真・原稿・動画・イラストは、それぞれ得意分野が違います。
どれを組み合わせるかで、サイト全体の印象や成果は大きく変わります。
ニチデLabに依頼可能なクリエイティブ制作は?
写真・動画撮影・編集
ニチデLabでは、連携体制をとっている専門学校「日本デザイナー芸術学院(ニチデ)」の卒業生であるプロカメラマンと連携し、写真・動画の撮影から編集まで対応可能です。
「どんなカットが必要か」「どの順番で見せると伝わるか」をカメラマンと整理し、デザインや掲載先に合う形に仕上げます。社内で素材準備を抱え込みすぎて進行が止まらないよう、必要に応じて撮影の段取りや素材管理もサポートします。
なお、制作できる動画の種類はサービスページに記載しています。
詳しくは「映像・動画制作サービスページ」をご確認ください。
マンガ制作
サービスの特徴や導入メリットなど、文章だけでは伝わりにくい内容をマンガでわかりやすく整理できます。
「何をどの順番で伝えるか」を設計したうえで、シナリオ(構成)から作画まで一貫して制作可能です。
採用・会社紹介・サービス説明など、読み手の理解をスムーズにしたい場面で活用しやすい表現です。
イラスト制作
イラストは、たとえばメンバー紹介やサービス説明のカットなどに入れると、文章だけよりも雰囲気が伝わりやすくなります。写真が用意しづらい場合の補助素材としても使いやすいです。
制作はプロのクリエイターによる対応が可能です。
また、就労支援事業所での制作という選択肢もあります。(就労支援事業についてはこちら)
就労支援での制作は、コストを抑えたご提案が可能な一方、制作体制の特性上、納期は少しゆとりをいただく前提になります。
また、細部まで厳密な仕上がりを求める場合、プロクリエイターへご依頼ください。
※ニチデLabのメンバー紹介似顔絵は、でじるみ仙台旭ヶ丘のメンバーが描いています!

制作時に聞かれやすい項目
制作会社との打ち合わせでは、最初のヒアリングで「前提条件」を確認します。
あらかじめ必要な情報を整理しておくと、提案の精度が上がり、制作もスムーズに進みやすくなります。完璧にまとめる必要はありませんが、すぐに出せる状態にしておくとスムーズに進められるでしょう。

方向性(誰に・何を伝えるか)
- 目的・ゴール
まずは「このサイトで何を実現したいか」を、ざっくりでもいいので共有しておくと進みが早くなります。問い合わせを増やしたい、採用を強化したい、会社案内を分かりやすくしたい…など、方向性が決まるだけでも提案が具体化します。 - ターゲット
「誰に向けた情報か」を大まかに決めておくと、言葉選びや見せ方がブレにくくなります。
厳密なペルソナ設計は不要で、法人担当者・求職者・既存顧客など、主要な閲覧者像が分かれば十分です。 - 強み・魅力
強みは立派に言語化できていなくても大丈夫です。
普段よく聞かれることや、対応できる範囲、こだわっている点を箇条書きで出してもらえると材料になります。そこから制作側で読み手に伝わる形に整理していきます。
中身(何を載せるか)
- 掲載内容・構成
掲載したいページや情報が分かると、必要な作業量と優先順位が見えやすくなります。
会社概要・サービス・実績・採用・FAQ・お問い合わせなど、入れたい要素を一度洗い出しておくのがおすすめです。また参考サイトがあると、完成イメージの共有がよりスムーズです。 - 素材の準備
写真・ロゴ・文章など、現時点で用意できる素材の有無は早めに確認しておくと安心です。
条件(費用・納期・運用)
- ドメイン・サーバー
ドメインやサーバーの契約状況は、移管や設定変更が必要になるケースがあるため、事前確認が重要です。契約先やログイン情報が分からない場合でも問題ありません。分かる範囲を共有していただければ、必要な確認事項を整理して進められます。
【関連記事】サーバーとドメインの基礎知識|ホームページの仕組みを家づくりで理解する - 予算・公開時期
予算は「だいたいこのくらい」「上限はこの辺り」といった目安でも、提案の現実味が一気に上がります。公開時期も、希望の目安があるだけでスケジュールが組みやすくなります。素材準備や社内確認の時間も含めて、無理のない計画に落とし込みます。 - 機能・運用
必要な機能(フォーム、お知らせ、ブログ、予約など)があるかどうかで、設計や費用感が変わります。あわせて、公開後に誰が更新するか(社内/外注)も決めておくと、より正確な見積りを提出してもらえるでしょう。
【まとめ】対応範囲は幅広い、予算内で優先順位をつけて任せよう
制作会社によりますが、依頼できる範囲は意外と幅広いです。ニチデLabの場合は、写真・動画の撮影、編集、マンガやイラスト制作まで相談可能です。
ただし、すべてを一度にやろうとすると費用も工数も膨らみやすいので、まずは予算の範囲内で、成果に直結するところから優先順位をつけて依頼するのが現実的です。
たとえば、第一印象を左右する写真・動画、内容の伝わり方を整える原稿、理解を助けるマンガ・イラストなど、目的に合わせて「今必要なもの」から順に任せていくと、予算内でも進めやすくなります。
また最初の段階で「どこまでが標準対応で、どこからがオプションか」も確認しておくと、後からの追加や手戻りを減らせます。
迷ったら、最初は「目的」と「予算感」のご共有でも大丈夫です。優先順位を整理したうえで、ニチデLabでは基本案の見積りを軸に、オプション追加時のパターンも含めて複数案をご提示できます。まずはご相談から、お気軽にどうぞ。


